森田理論を効率よく学ぶには、3つのポイントがあると言われています。森田療法の本を読んだり、集談会に来て森田を勉強するとどこかで必ず目にすると思いますが、非常に重要なことですので、このブログでも紹介していきたいと思います。
それは、
① 森田理論を学習する
② 行動する
③ 総括する
の3つです。
では、それぞれ説明して参ります。
① 森田理論を学習する
まずは、森田の理論を十分理解することが重要です。一般的には森田理論は、それほど難しいしい理論ではありませんので森田療法の本を購入するか、図書館等で借りてよく読むことで理解するとこが出来ます。
生活の発見会のホームページでは、森田療法のお勧めの本を紹介しておりますので参考にしてください。
ただ、症状にとらわれている人は、当然ながらその症状を取り除きたいという気持ちが強すぎて理解しづらい箇所があると思います。そのような時に森田療法専門の心療内科に通院するか森田療法に詳しい人を見つけておいて質問できる体制を作っておくのがいいと思います。
また、生活の発見会では「基準型学習会」というカリキュラムを開催しており毎週1回を約3カ月、森田理論を体系的に学ぶことができます。
② 行動する
森田を学習することで非常に重要なことは、行動するということです。残念ながら森田理論を学習して考え方を変えるだけで症状から解放されるというものではありません。(ごく稀に本を読むだけで治る方もいるようですが。)
実際やらなきゃいけないことを症状がある為に行動しない時、悩んでいる方は自分を攻めてしまい、ますます自己嫌悪になりより症状に意識が向いてしまうという悪循環に陥ります。
ひと言で行動すると言っても症状にとらわれている人は、簡単にできない人も多くいらっしゃいますので、行動できなくても自分を攻める必要はありません。
どうやったらスムーズに行動できるのか?もしも行動できなかった時にどう考えるのか?森田を学ぶということは、その辺のことを理解することだと思います。
③ 総括する
森田理論を学習してそれを基に行動することはできたとしても、最後にその行動を総括することがとても重要です。
森田神経質症に悩む方は、本来人間として当然あるべきことをあってはならないものと嫌悪し、自分が十分行動していたとしても満足できずに症状に苦しむという悪循環に陥っています。
第三者から助言をもらい、少しでも行動したことを認めてもらい、もしも行動できてなかったらその後押しをしてもらうことが重要です。
実は、森田理論を学習して、森田を理解したうえで行動することは無理をすれば一人でもできますが、この総括だけは一人ですることはできません。悩んでいる人は、自分自身に納得できなくて悩んでいるので、その自分を自分で総括することはできないんです。
心療内科に通院するか、カウンセリングに通う、信頼おける人に自分の話を聞いてもらうことは、森田を学ぶうえで欠かせない部分なんです。
以上、ごくごく簡単に森田理論を学ぶポイントを書きましたが、次回はそれぞれの項目についてもう少し詳しく説明させていただいます。
※千葉県には4つの集談会があります。船橋集談会は、毎月第3日曜日に船橋駅近くの船橋市中央公民館で開催しております。
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